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パーティレース自走運用例

  • 執筆者の写真: 豪志 石谷
    豪志 石谷
  • 2025年11月26日
  • 読了時間: 9分

更新日:2025年11月29日


久々にブログを書きます!ですので読みにくい所等あっても多めに見てご容赦ください🙏宜しくお願いいたします。






『パーティレース自走運用ありか?』


さて、タイトルどおりですが『パーティレースにおける自走運用例』として一例を載せたいと思います。というのも先日長かった2025年パーティレースジャパンツアーシリーズが終わったのですが何人かの方に、「自走でここまでの戦績を出せてすごいですね」「最小限のチームパッケージでどうやって運用しているんですか」等聞かれましたのでその場でそのうち記事にして紹介します!と約束してしまったので書くに至りました笑

自走している方は他にもいらっしゃると思いますが、ほぼ素人の集まりで完全プライベーターでやってるところも少ないと思いますのでその一例です。


でもまず断っておかなければならないのは、勝ちたいのであればレース屋さんに全てを任せた方がいいです。それは間違いないです。

僕もレースは20年以上やってきてますが素人が管理運用して上手く行けたとしても今回もシリーズ3位に留まりました。タイヤも用意できればあればあるだけ有利ですし、人手も、パーツもコストを掛ければかけるほど結果に結びつくのは明白です。レース屋さんは0.1秒をあげるための早さのノウハウを知り尽くしているので任せるべきです。この0.1秒が大きいですし実際僕も何度も泣かされてきました。


前談はここまでとして、それでも「なるべくコストをかけたくない」「自分たちで管理運用したい」「結果よりも楽しくレースできれば良い」等考えられているのであれば一例として私を参考にしていただければ幸いです。





『練習』


練習に関しては前日に2枠走るくらいです。もちろん走行経験のあるコースの話で。1本目は感覚を取り戻しつつ車、燃費、タイヤ、コースコンディションの確認。2本目ではもう少し詰めて走り、エア、走り方を探る。そういったやり方を取っております。

でも大前提として僕が長いことレースやってきていてレース感があるのと、コースもある程度知っている、パーティレースも数年やっているという前提での話です。


十勝やオートポリスはもちろん走ったことなかったので、なるだけ前乗りして満足できるまで走っておりました。4本くらい走ったと思います。

いっぱい走ってもいいのですが、私の場合、素人整備なのでクラッシュや故障、車のヘタリ等でコンディションが悪くなることを考えるとあまり走らずに温存しておきたいという考えが先行してしまいます。あとは今までのレース人生で、車を弄るより先に走りでどうにかしろと教え込まれてきたタイプなので車は大事にしてドライバーの走り方を磨くようにしてます。最近ではシミュレーターも有効な手段としてレース前にはイメトレ用に使ってます。




『レース前の整備』



油脂類、エンジンオイル、ミッションデフオイル、ブレーキクラッチフルード等は自分で変えたりエア抜きをします。ブレーキパッドの残量、スライドピンのグリスを同時に確認します。あとこれは基本サーキットでしかできませんが残ガソリンに対しての車重を測ります。ドライバーとは別で。ドライバーの重量も変動するっていうのとドライバー単体を測るのは簡単にできるのでそうしていました。あとは点検の意味を込めて車両を磨いてあげます。速い車はキレイというのがありますが、清掃してあげるくらいにしっかり面倒見られてるクルマはトラブルも少なく速いというのは道理だと思います。



で、肝心なのがアライメント。

何が怖いってキャンバー角違反。どんなに戦績がよくてもレギュレーション違反をすると意味がないので私の場合、ぜっっったい違反にならないマージンを取った値に調整していました。サーキットについてから常磐ひいてアライメントやってる方いますが自走で自分たちでそこまでやるのはなかなかハードルが高いのかなと思います。こういうところにレース屋と素人の差が出てきます。因みにアライメントは3Dアライメントでお店に数値を指定してお願いしてました。特別工賃が高いお店とかではないです。(1.2万円くらい)

数値ですがベースとなるセットがあるので、練習したときや次のサーキットの場合どうなるかをイメージして想定したときにベストとなるアライメントを考えてお願いしてました。サーキット入ったらあとはドライバーの走り方でどうにかしなければならないので逆に車のセットで迷わず済んだのかもしれません。


タイヤに関しては4本履いていく分しか選べないですが、言うまでもなくサポートカーを用意してなるだけ何セットも持ち込んだほうが良いです。どんな車でも路面と直接接地してるのは4本のタイヤのみなのでそれが担う重要さは大きいです。ドライ用の浅溝、レイン用の深溝、あわよくば練習用タイヤの3セット欲しい所ですが自走のみだと当日の天気が読めないので大きく賭けないかぎりドライもレインもそこそこに走れそうな5mm強のタイヤを選ぶことになると思います。それだけでも選択肢は少なくなってしまいますし、突然の天候変化などにも対応しづらくタイムにもろに影響がでてしまうところです。




『レース前サーキット入り』


上記整備の油脂類部分に関してはレースウィークのサーキットに入ってからやっておりました。なのでサーキットにもっていく工具等はそこそこ多くなります。

あと大前提としてドライバーの他にサポート要員1人は必要です。車検やブリーフィングで忙しなかったり、物理的に一人じゃ不可能なスケジュールもあるので1人は用意しないと難しいです。私は友達や先輩後輩にお願いしました。



積載の話になりますが私の場合は工具箱、ジャッキ、ウマ×4、十字レンチ、インパクト、エアゲージ、エアホース、キャンバー角を測るゲージ、スポンサー様の傘、携行缶、ガソリンジョッキ、オイルジョッキ、オイル受け皿、各種オイル4Lポリタンク数個、装備品、トルクレンチ、小さいスロープ用の板、ゴープロ、デジスパイス、PC、小物類、それに加えて泊まるのであれば衣類品等いれたリュックを積んでました。


一番やばかったのが十勝。

多少ここからウマを抜いたり宅急便でおくったりしましたが助手席に人が乗っていたので限界積載でした。シート裏も荷物でいっぱいなのでシートは後ろに下げられずもちろん固定です。助手席の足元にも何か荷物置いていた気がします。さらにここにお土産も買って載せました笑




ご存知の方も多いかと思いますが、トランクに入らない荷物はトランク上に載せて移動しています。ここに装備品(雨だと室内の荷物と入れ替え)、オイル、オイル受け皿、室内に入り切らなかったものをボストンバッグに詰めて載せてます。間にすべらんマットを敷き、タイベルトを3つ用意しトランクのヒンジ部分に横に通すものと、縦に2本キツく留めて落ちないように心がけました。いままで落下したことはないですが、全く推奨できないのでやる方は自己責任でお願いします。トランク上部分なので凹んだりする可能性も高いです。あとは重くなるということは沈み込みも大きくなるのでキャンバーが大きく付いてしまうリスクもありますので決してお勧めはしません。






『レース後の管理』


レース後に全てのタイヤの残り溝を計測し、タイヤに書き込んでデータとして管理します。またいつオイルを変えたかも同時に管理してます。エンジンオイルは毎戦、練習量にもよりますがギアとデフオイルは2〜3戦に1回交換していました。毎戦交換したほうがいいですが、あまりにも時間や人手が足りないときはそのくらいの頻度でした。






『シーズンオフ』


あたり前ですがレースで走らせてるのと一般公道を走らせてるのでは車の消耗具合が違ってきます。なのでシーズン入ってから特別、油脂類やブレーキパッド交換以外なにも触らない方はシーズンオフ中にメンテナンスをオススメします。具体的には、クラッチ、ミッション、ハブ、ブッシュ等です。日常点検出来ないところは降ろして中を確認してもらいます。それを怠ると次のシーズン途中でギアが入らなかったり、ハブにガタツキがでてタイヤが取れてしまったりでレースになりません。


自分でミッション脱着したりする技術や設備をお持ちの方はいいのですが、私も例にも漏れずそこまでは出来ないのでお店に任せていました。レース屋さんが一番望ましいですが普通の車屋さんやディーラーでもいいと思います。実際私もディーラーで何度か見てもらっていました。なので信頼できるお店を1つは持っておいたほうが良いと思います。私は筑波サーキット前にある『メッカ』さんにお世話になってます。





『総括』



これで成り立っているのも油脂類すべてのラブカオイルをご提供いただいている『オート・クリエイション様』、牽引フックをご提供いただいている『レッグモータースポーツ様』、自走で道中のフロントガラス割れしないよう心強いG-POWER施工いただいてる『MHT GARAGE様』、そしてレース活動を全面的にバックアップしていただいている『大場診療所様』のご援助があってこそだと思っております。またサポートで手伝いに来てくださった方々にも大変助けられました。本当にありがとうございます。


つらつらと書き連ねましたが、このような手助けと人手があってこそ成り立っていましたし、それでも良い結果を残すのが難しかったのが事実です。マシントラブルや準備不足、練習不足が露呈してしまって大事な一戦を棒に振ってしまうこともあるので私は任せられるところはレース屋さんにお願いしてドライバーは走ることに専念することを強くオススメします。実際、全てをやっていると走るまでに疲れ果ててしまって結果も振るわず注意欠陥で事故につながるリスクも高くなります。私も毎戦レース当日はまあまあ疲れ果てていました笑

車両、チーム体制、管理運用含めた環境をどれだけ良いものを用意できるかもドライバーの実力だと思います。よく「もっといい体制でやればいい結果でるのに」とご助言頂くことがありますが、いまの私に用意できる目一杯が現状なのでこれを含めて実力です。


今までの長いことレースをやってきましたが、周りのドライバーも友好的で情報交換やお互い手助けしあったりするのもいい意味でパーティレースだけだと思います。なのでこのやり方が通用するのも上にも下にもパーティレースくらいなんじゃないかな〜というのが率直な意見です。結果を追い求めるひとなら尚更プロに頼むべきだと思いますが、自分達でやりたい!って方にはほんの少しでも参考になれば幸いです。


石谷豪志

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